闇雲に釣ってきた感覚として、この数年で変わったというと、まずはウキが頭に浮かびます。
1000釣法のエキスパートグレが出た時は、こんなウキが買えるんだ、でもウキは浮いてて欲しい時もあるよなぁ、と思ったのは、調べたら十二、三年前の事でした。
時は流れ ♪ 今から2、3年前には、中間浮力のウキも揃えましたがローテーション入りはなりませんでした。省みると釣行パターンにも問題がある様に思います。特にココと決めたエリアはなく、釣況に関係なく行き先を決めるので、はい、降りて、と言われて渡った磯が、根だらけだったり、どん深で潮を釣ったりでなかなかしっくりくる事がなかったのです。
じゃあ何してたかというと
基本仕掛けとして、ガン玉はBを使用する事が多くなりました。
その理由は次の二点です。
まずは半遊動部分をきちんとこちらの狙ったタナまでゆっくりと沈める役目、さらにはハリス全体の仕掛けをしっかりと潮に馴染ませる役目。
最近の潮の変化は一見すると何気ないようなのですが上潮と中潮の動きが違うことなどしょっちゅうです。
「基本四」のマキエとサシエの同調などといっても最近の潮の流れ具合では、軽い仕掛けではサシエが同調しない場合が多いのです。けれどもハリスに打ったガン玉一個の威力はスゴイもので、仕掛けの馴染み具合やサシエの落ち着く場所がたったガン玉一個のおかげで随分と変わる事が多いのです。
(略)
まずはハリスまでのガン玉が馴染み、そうしてその後ゆっくりとガン玉から下のハリスと同調するように半遊動部分が馴染んでゆく、これが理想的だと思えるのです。(略)
ウキの浮力設定についてはガン玉を打った状態、そうして仕掛けがきちんと馴染んだ状態で海面丁度、 "ジャストゼロ" (しぶしぶとも言いますが、)にしてやります。私はこの状態にする事を "仕掛け合わせ" と呼んでおりますがー。
ウキが必要以上に浮いていれば魚のアタリがどうのよりもまずはウキの流れるコースが違ってきます。
ウキそのものが潮本来の流れから外れ易くなればウキから下の仕掛けも当然ながら影響を受けてしまいます。
反対にウキそのものが沈んでゆくようだとタナ取りがボケてしまう恐れがでてきます。そのためにはまずは "仕掛け合わせ" を行い、浮かず沈まずの調整が必要なのです。
ウキの浮力を打っているガン玉の負荷に合わせて "ジャストゼロ" にする、"ジャストゼロ釣法" のこれがまずは基本であり、スタートであり、一番のコツなのです。
シブシブにしたりしてました。えっ?ゼロ釣法=ゼロの釣りじゃなかったか・・・